医療安全管理指針

更新日:2020年3月16日

1 趣旨

本指針では、越谷市立病院(以下「当院」という)における医療安全管理体制の確立のため、具体的方策及び医療事故発生時の対応方法について示すことにより、適切な医療安全管理を推進し、安全な医療の提供に資することを目的とする。

2 基本的な考え方

安全で質の高い医療を提供することは、全ての医療従事者の責務であり、職員ひとりひとりが医療安全を自分自身の課題と認識し、最大限の注意を払いながら日々の業務に従事しなくてはならない。
病院は、事故の発生を未然に防ぎ、患者様が安心して安全な医療を受けられる環境の整備をめざし、組織的な事故防止対策を推進するものとする。また、誤りに対しては原因究明と防止対策を組織的に行い、全体としての医療安全体制の向上に繋げていく。

3 組織及び体制

医療安全対策を推進するため、以下の組織及び役職を設置する。

  1. 安全管理委員会
    当院における医療事故及び紛争等の予防対策を検討し、及び推進する組織として「安全管理委員会」(以下「委員会」という)を設置する。詳細は「安全管理委員会要領」に定める。
  2. 安全管理対策室
    委員会の下で組織横断的に医療安全管理を担う部門として「安全管理対策室(以下「対策室」という)」を設置する。詳細は「安全管理対策室要領」に定める。
  3. 医療安全管理者
    安全管理対策室に配置され、専従として医療安全業務を行う。詳細は「安全管理対策室要領」に定める。
  4. 医薬品安全管理責任者
    委員会と協同し、医薬品の使用に関する安全管理の責任者として、医薬品の安全使用のための業務手順書を整備し、適正に実施されるよう管理監督を行う。
  5. 医療機器安全管理責任者
    委員会と協同し、医療機器の安全管理の責任者として、医療機器安全管理体制の整備と管理監督を行う。
  6. リスクマネージャー及びリスクマネージャー部会
    医療事故防止対策を実効性あるものとするため、委員会の下部組織として設置する。リスクマネージャーは各部門より選出し、事故報告等の連絡調整を担うとともに、定期的にリスクマネージャー部会を開催し、安全管理体制構築のための検討を行う。詳細は「リスクマネージャー部会要領」に定める。

4 安全管理のための職員研修方針

医療安全管理の基本的な考え方や、事故防止の具体的な手法等を周知徹底し、個々の安全意識の向上を図るため、全体に係る安全管理研修を年2回以上開催する。また、必要に応じて、安全管理対策室が企画し勉強会等を実施する。

5 報告等に基づく医療に係る安全確保を目的とした改善方策

医療安全対策を推進するため、以下の組織及び役職を設置する。

  1. 職員はインシデント及びアクシデント事例が発生した場合に、速やかに規定の様式にて報告するものとする。報告の提出については、別途マニュアルに定める。
  2. 報告はあくまで医療事故防止とより質の高い医療の提供が目的であり、当事者の責任を問うものではない。
  3. 安全管理対策室は病院全体の医療事故情報を一元化し、安全管理委員会やリスクマネージャー部会にて分析・評価することにより、再発防止のための改善策を図るとともに、適宜職員に周知を行う。
  4. インシデント及びアクシデント事例とその改善策を共有化するため、全職員対象の安全管理報告会を年1回開催する。

6 医療事故等発生時の対応

  1. 医療側の過失の有無を問わず、患者様に望ましくない事象が発生した場合は、病院内の総力を結集して救命と被害の拡大防止に全力を尽くす。
  2. アクシデントに該当する事例は、所属長の指導の下、事故報告書を速やかに安全管理対策室に提出し、安全管理委員会にて協議を行う。
  3. 医療事故等発生時の報告手順及び具体的対応については、別途マニュアルに定める。

7 患者様との情報の共有

職員は医療の安全管理への理解と協力を得るため、患者様との情報の共有に努めるものとし、本指針の内容について閲覧の求めがあった場合は、これに応じるものとする。

8 患者様からの相談への対応

患者様やその家族等からの相談や苦情に応じられる体制を確保するために、医療連携室に相談窓口を設置し、各部門と連携して支援を行う。

9 その他

  1. 院長は、本指針を全職員に周知するとともに、必要に応じて安全管理委員会において見直しを行う。
  2. 本指針の実現のため「医療安全管理マニュアル」を整備し、全職員に周知するとともに、マニュアルの見直しを定期的に実施する。