薬剤科

登録日:2022年6月8日

薬剤科概要

★越谷市立病院薬剤科についてご紹介します★

薬剤科 

 薬剤科の目標

<薬剤科長より挨拶>

 薬剤科のホームページをご覧頂きありがとうございます。

 薬剤科では27名の薬剤師(非常勤を含む)が一丸となり、患者様に安全で適切な薬物治療を受けて頂けるよう、薬剤師としての職能を活かし様々な業務を行っています。調剤、製剤、抗がん剤調製、DI業務等の中央業務はもとより、病棟での薬剤管理指導業務、病棟薬剤業務に加え、各委員会へ積極的に参加し、薬剤師の立場から医薬品に関する情報提供、啓発にも力を入れています。

 医療を取り巻く状況は日々変化し、薬剤師に求められるスキルも変わってきています。がん化学療法、緩和ケア、感染制御、糖尿病、妊婦・授乳婦薬療法など、より専門性の高い知識が必要になる場面もあります。薬剤科ではスキルアップのための様々な応援を積極的に行っています。現在、各認定薬剤師は院内にとどまらず、その活躍の場を地域連携や他病院との研究会・勉強会講師等へと広げています。患者様を第一に考え、患者様そしてご家族にも安心して治療を受けて頂けるよう、信頼される薬剤師を目指し日々研鑽を重ねて参りたいと思います。

薬剤科長 木村美由喜

業務内容

1.調剤業務

 外来処方は、検査薬と特殊院内製剤が処方される患者さんを除いて院外処方になっており、薬剤科では入院処方せん中心の調剤業務を行っています。入院患者さんの高齢化にともない、錠剤粉砕・一包化などの調剤の割合が増えています。
 また、オーダリングシステムとの連動により、処方せん・薬袋・ラベル・薬剤情報紙が自動出力されます。処方せんの内容は散剤鑑査システム、散剤分包機、錠剤分包機に連動させることで正確な調剤ができるため、リスクの低減につながっています。調剤の際には、薬歴や腎機能・肝機能などの検査値を電子カルテより参照し薬の適正使用に努めています。

2.注射薬個人セット

 注射薬自動払い出しシステムを導入し、患者さん毎にバーコード付きラベルと注射薬を自動で取り揃え、全病棟の処方を病棟毎のカートにて搬送しています。アンプルのほかに生食やブドウ糖液も自動払い出しのため、ヒューマンエラーを減らすことが可能となり医療安全にも貢献しています。また処方箋に検査値等を載せることで、薬剤が適正使用されているか容易に確認でき、業務効率の向上につながっています。

写真

3.製剤業務(院内製剤の調製)

 薬剤科製剤室では、製品化されている薬剤では対応できない要望に対応するため、独自の院内製剤を調製しています。具体的には、軟膏や坐薬(剤形変更等)、クリーンベンチ内での点眼剤の調製(濃度の調整、検査時使用する色素の添加等)などが挙げられます。新規院内製剤を登録する際には当院倫理委員会にて倫理性、安全性等を審議し、病院全体としての了解を得てから調製にあたるような仕組みとなっています。

 

 ▼院内製剤を調製する様子

 院内製剤

4.無菌調剤

 薬剤科無菌室では、特に感染に注意を払わなければならない輸液(高カロリー輸液)の混注業務を行っています。高カロリー輸液は経口摂取の難しい患者様に栄養を補給するためのもので、心臓に近い太い血管(中心静脈)から投与されます。一般的に、高カロリー輸液投与時の合併症として最も多いものが細菌感染とされています。無菌室入室時は手指衛生の徹底および混注用衣服・ガウンへの着替えを行います。さらに、混注をクリーンベンチ内で行うことで感染リスクの低減に努めています。

 

 ▼無菌室内クリーンベンチで調製する様子

 無菌室

5.抗がん剤の混合調製

 当院はがん診療指定病院に指定されており、入院や外来において抗がん剤治療を受ける患者さんが年々増加しています。このような患者さんに投与される抗がん剤の混合調製は薬剤科の化学療法室内にある安全キャビネットを使用して、安全性と無菌性を同時に確保しながら行っています。

 抗がん剤治療を行う際には、がん化学療法委員会で承認されたプロトコールに基づく内容の、個人計画表の提出を必須としています。個人計画表に基づき、注射処方せんの内容及び投与日、投与量や投与間隔などを複数の薬剤師が鑑査することで安全性の確保に努めています。投与当日に抗がん剤投与実施決定の連絡を受け、2名体制で混合調製を行っています。

 令和4年3月より抗がん剤混注監査システムを導入し、調製量の自動計算によるリスク回避やダブルチェックの効率化、調製履歴のデータ管理等が可能となりました。このシステムを活用し、より安全な治療を受けていただけるよう業務に取り組んでいます。また外来治療室には、がん薬物療法認定薬剤師や外来がん治療認定薬剤師を配置し、副作用のフォローや治療に対する患者さんの疑問や不安解消に積極的に取り組んでいます。

 ▼抗がん剤の混合調整の様子

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6.病棟薬剤業務

 各病棟(小児科を除く)に薬剤師が常駐し、入院患者様の最適な薬物治療のために、薬学的視点から治療を支援できるよう活動しています。入院時の持参薬やサプリメントなどの情報を医師や医療スタッフへ提供し、持参薬を含めた使用薬品の管理、相互作用のチェックを行っています。ベッドサイドにて薬剤の効果・副作用の確認を行い、新たな処方提案など薬学的ケアを実践し、入院中も安心して薬物療法が続けられるように努めています。

 

 ▼持参薬確認書を作成している様子(テスト患者画面)

 持参薬確認1

7.医薬品情報業務

 1名の薬剤師が専任で担当し、医療従事者からの問い合わせと情報発信を行っています。日々更新される医薬品情報を薬剤科内に提供し、薬剤師のスキルアップに努めている他、院内LANを用いて最新の安全性情報や院内外の副作用情報などを発信しています。また、毎月発行するDIニュースや院内情報誌には、新規採用薬などのトピックスや医薬品の安全使用について掲載し、安全な薬物治療のための情報を提供しています。その他、医薬品の副作用報告をPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)へ、プレアボイド報告を日本病院薬剤師会へ積極的に行っています。

8.医薬品管理業務

 薬剤科のマンパワーを抗がん剤や高カロリー輸液の混注業務、服薬指導や病棟薬剤業務などのより専門性の高い業務へ移行させるため、医薬品の管理を専門のSPDスタッフに任せています。SPDスタッフは薬剤師の管理のもと、病棟・外来の定数配置薬の適正在庫管理・期限管理と医薬品の発注業務を行っています。毒薬・向精神薬・抗がん剤・特定生物由来製剤・劇薬などの特別な管理を必要とする医薬品は、薬剤師の鑑査後に払い出ししています。

9.チーム医療その他

 チーム医療の一員として、感染対策委員会、栄養サポートチーム委員会、緩和ケア委員会、褥瘡対策委員会、糖尿病委員会に参加し、薬剤師ならではの視点で、医薬品の適正使用、安全で効率的な薬物治療のための情報提供に努めています。その他、安全管理委員会では、医薬品安全管理責任者、リスクマネージャーとして医療の質と安全の向上に努めています。がん化学療法委員会や薬事委員会では事務局になり、院内の抗がん剤治療や医薬品の採用などを中心に安全な治療を提供出来るよう努めています。また、毎月開催される糖尿病教室では、日本糖尿病療養指導士の資格を有する薬剤師が、糖尿病の患者さんやご家族に薬物治療に関して指導を行っています。

10.薬薬連携

・がん化学療法レジメン紹介

 公開しているレジメン一覧は、がん治療に関わる医療従事者を対象に、当院で行われている化学療法(レジメン)をご紹介するものです。これらのレジメンは、当院の化学療法委員会で承認されたレジメンとなります。当院で化学療法を実施した患者様には、当日の治療をまとめたレジメン情報提供書をお渡しすることがあります。併せてご確認いただき、保険薬局をはじめとする医療機関での患者様の診療や服薬指導等にお役立てください。

 なお、投与量や投与スケジュールは、患者様の状態によって変更される場合があります。レジメン一覧は随時更新を予定しています。また、この内容をもとに他施設でのレジメン登録を行わないようお願いいたします。当院では、一切の責任を負いません。

 上記の内容に同意した上で、閲覧をお願いいたします。

 当ページ下部『関連リンク』より各科のレジメンをご覧いただけます。

・研修会について

 当院では地域医療連携の一環として、地域の保険薬局等に従事する医療関係者を対象とした研修会の開催を予定しております。

 例「越谷がん化学療法薬薬連携カンファレンス」「糖尿病勉強会 in 越谷」等

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施設認定

 研修会実施機関(日本薬剤師研修センター)
 薬学生実務実習受け入れ施設(薬学教育協議会)

  

薬剤師の認定資格取得状況

認定資格 取得者数
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師

3名

埼玉県病院薬剤師会 生涯研修認定薬剤師 16名
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 2名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 4名
日本緩和医療薬学会 麻薬教育認定薬剤師 1名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物治療認定薬剤師 1名
日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー 2名
日本高血圧学会・日本循環器病予防学会・日本動脈硬化学会高血圧・循環器病予防療養指導士 1名
日本アンチ・ドーピング機構 公認スポーツファーマシスト 2名
肝炎治療コーディネーター 2名