消化器科
更新日:2024年4月1日
診察内容・専門分野
当科はレントゲン、内視鏡診断を元に消化器癌の早期発見を第一目標にしています。胃癌の早期発見は第一の目標で、1997年から2004年までに発見した胃癌の患者さんは276人でした。患者さんの内訳は早期胃癌が154人、進行胃癌は122人でした。軽微な症状でも速やかに検査をすることによって早期発見をするという目標を達成しています。
また,大腸の腫瘍は良性(ポリ-プ)と悪性(癌)がありますが、当科では大腸レントゲン検査、内視鏡検査で5~6mm以上のポリ-プを発見し、内視鏡で切除しています。切除したポリ-プには癌が含まれることもありますが、内視鏡で完全に切除されると手術が不要となります。食道癌は,残念ながら症状が出てから受診、検査されても進行癌の患者さんが多く(79.8%)手術できない方が多いのが現状です。手術ができず、食事もできない患者さんには積極的に放射線化学療法を行い食事の回復を目指しています。
特色
胃癌を早期発見することにより治療法も変わってきました。1997年から当科では内視鏡で胃癌を切除するようになりました。この方法が行われるようになってから、高齢であったり重症の病気があるため胃癌の治療ができなかった患者さんも治療できるようになりました。1996年までは以上のような理由で早期胃癌であっても治療ができない患者さんが5.6%いましたが、内視鏡で切除するようになってからは、治療ができない患者さんは2.6%と半分以下になりました。内視鏡切除の治療を受けた患者さんも早期胃癌全体の27.3%になりました。最高齢では89歳の患者さんも切除しています。2cm以下の早期胃癌が対象となるため、早期発見を目標に医師一同が頑張っています。
また、手術できない状態で発見された患者さんは、抗癌剤による化学療法となりますが、外来でも化学療法を行い、可能な限り自宅療養できることを目標にしています。
診療スタッフ紹介
医師名 | 役職 | 専門分野 | 備考 |
---|---|---|---|
中庭 礼智 | 内視鏡センター長 |
消化器内科内視鏡診断 レントゲン診断・治療 |
日本消化器病学会認定消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医 日本内科学会認定内科医 |
佐々木 仁 | 副科部長 |
消化器内科 消化管 |
日本消化器病学会認定消化器病専門医 |
佐久間 聖 | 医師 |
消化器内科 肝疾患 |
日本内科学会認定内科医 緩和ケア研修修了 |
畑 渉 |
医師 | 消化器内科 | 緩和ケア研修修了 |
足立 駿祐 | 医師 | 消化器内科 | 緩和ケア研修修了 |