出生前診断外来のご案内
登録日:2022年7月25日
出生前診断外来(遺伝カウンセリング外来)完全予約制
ご希望の方は妊婦健診時に医師にご相談ください。
その時点で予約をお取りします。(妊娠10週から13週頃に受けることをお勧めします)
他院通院中の妊婦さんで出生前検査をご希望される場合
1.病診連携を通して予約をする場合(第2、第4月曜午前 毎週木曜午後)
かかりつけ医よりFAXにて予約をお願いします。
かかりつけ医からの紹介状、母子手帳、保険証を持参ください。
↓詳細については下記ページをご確認ください。
2.予約なしで来院する場合(第2、第4月曜午前のみ)
月曜日午前11時までに受付してください。
かかりつけ医からの紹介状、母子手帳、保険証を持参ください。
当日の受付数が定員に達した場合や待ち時間が長くなる場合は、当日カウンセリングが受けられず、
後日になる可能性がございますので、病診連携を通じて予約することをおすすめいたします。
NIPT検査をご希望の方はご夫婦またはパートナーと来院ください。
(検査同意書への自署が必要になります)
- 診療日時 第2、第4月曜日 午前9時から12時、毎週木曜日 午後14時から16時
- 相談時間 30分/1組
原則としてカップル(胎児の父と母にあたる人)でカウンセリングを受けていただいたのちに、検査の申し込みをしていただきます。
胎児の出生前診断に関する検査には健康保険は適用されません。検査にかかる費用はカウンセリングを含め自費負担になります。
- 費用について
検査内容 | 費用 |
---|---|
カウンセリングのみ(30分以内) | 4,320円 |
カウンセリングのみ(30分以上1時間以内) | 8,640円 |
超音波検査+カウンセリング(30分以内) | 7,950+4,320円 |
検査結果説明(30分以内) | 2,160円 |
検査結果説明(30分以上1時間以内) | 4,320円 |
注:当院かかりつけの妊婦さんにおいてはオンラインでの結果説明も可能です。
当院で行っている出生前検査
NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)(約11万円)
NIPTはお腹の中の赤ちゃんが染色体疾患を持つ可能性をみるスクリーニング検査です。
対象となる染色体疾患は13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーの3つです。
妊娠10週以降に妊婦さんの腕から採血し、血液中に浮遊しているcfDNA(染色体が細かく分解されたもの)を分析して結果を出します。
結果は「陽性」「陰性」または「判定保留」と報告されます。
「陽性」とはその疾患の可能性が高いという意味ですが、確定診断のためには羊水検査が必要です。
「判定保留」の場合再度カウンセリングを受けていただき、その後の対応について相談する必要があります。
「陰性」という結果の場合前述の3つの染色体疾患の可能性は極めて低くなりますが、100%否定できるわけではありません。
検査を希望される場合、必ずご夫婦(またはご本人とパートナー)の同意書への署名が必要です。
検査結果が出るまで約2週間かかります。10週から16週までに受けることをお勧めします。
超音波検査 (約8千円)
希望者にはNTの計測を行っています。(NT計測を希望される妊婦さんは妊娠10週から13週6日の間に受けて下さい)
超音波検査では胎児染色体疾患の確定診断はできません。
母体血清マーカーテスト(クアトロテスト)(約1万5千円)
希望者はカウンセリング後妊娠15週から16週頃に受けることをお勧めします。
クアトロテストとは妊婦さんの腕から採血し、血液の中にある4つの成分を測定することにより胎児が開放性神経管奇形、18トリソミー、21トリソミーの先天異常である確率がどのぐらいであるかを示すスクリーニング検査です。
検査結果が出るのに7日から10日かかります。
あらかじめ決められた確率よりも高い場合は「Screen positive」(スクリーニング陽性)と報告されますが、それは必ずしもおなかの胎児が先天的異常を抱えていることを意味するものではありません。さらに確定診断の検査を受けるかの検討をする目安になります。
一方、あらかじめ決められた確率よりも低い場合は「Screen negative」(スクリーニング陰性)と報告され、対象となる疾患である確率は低くなります。
羊水による胎児染色体検査 (約17万円)
羊水検査とは羊水の一部を採取し、その中に含まれている胎児の細胞を取り出し、培養という操作を行い、胎児の染色体を見る検査です。
羊水検査は妊娠16週から18週頃に行います。超音波検査により胎児と胎盤の位置を確認し、穿刺の針を刺す場所を決めます。
局所麻酔剤を使用し、検査後0.3%の確率で破水・流産が起こることがあります。
検査結果が出るのに約2週間かかります。
稀に胎児の細胞が羊水中に十分含まれていなかった場合や、何らかの理由で培養ができなかったときは結果が出ないことがあります。
どんなことを聞けますか?
・出生前診断の検査の種類、対象となる疾患、それぞれの検査の特徴
・家族の中に先天性疾患を持っている人がいるので遺伝するのか知りたい
・上の子に生まれてから疾患が見つかった、今回の妊娠では大丈夫か知りたい
・妊娠が分かる前に薬を服用していた
・妊娠が分かる前にレントゲン検査を受けてしまった
・持病があり現在服用している薬の影響を知りたい
・NTの計測(超音波検査を希望された方のみ)
・流産を何回もしているので原因を調べたい
担当者
産婦人科医師
・西岡 暢子 臨床遺伝専門医 日本周産期・新生児専門医 日本超音波医学会専門医
小児科医師
・宮山 千春 日本小児科学会小児科専門医 日本周産期・新生児専門医 出生前コンサルト小児科医
助産師
・中村 由紀子・堀米 千恵・長塩 彩香・渡部 由美
看護師
・横川 良子・安達 なさこ
このページのお問い合わせ先
看護部 病棟 4-2病棟
電話番号:048-965-2221
FAX番号:048-965-3019